2020/10/22
「アイ、トーニャ」
9月✕日
9月も半ばを過ぎ、残暑にも翳りが見え始めた頃。
グルテンフリーのとんぺい焼き(クラシル)でクラフトビールを飲む
この夜は「アイ、トーニャ」(2017年/アメリカ映画)を観る。
これはいい意味で期待を裏切ってくれた。佳作だった。
題材はフュギュアスケート界を舞台にした有名なスキャンダル事件。
私はリアルタイムで海外のニュースを観ていたものだ。
トーニャ・ハーディングはアイススケーター。
技術点は高いが芸術性に欠けている。
その原因は生い立ちにあった。
なんせ母親が蓮っ葉な毒親である。
単なるステージママとは異なり、自分の欲のために、トーニャを束縛し、罵詈雑言を浴びせ、虐待の限りを尽くす。
演ずるはアリソン・ジャネイ。憎々しく、毒々しい母親役でオスカーを手にした。
もちろんヒクカーでも有力候補である。
トーニャに扮したマーゴット・ロビーは見直した。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見る限りは、
お色気を前面に出したビジュアル系女優だと思っていたが、本作では隠し持っていた演技力をいかんなく発揮し、
性格俳優としての評価を勝ち得た。
またスケートシーンも一部は自分で滑ったと言う。
その労苦に対し「シャロン・ストーンの再来」と言う称号を私は与えることにした。
またポール・ウォルターが間の抜けた悪役で楽しませてくれる。
この人とジョナ・ヒルはアメリカ映画には欠かせない薬味になった。
それにしてもこの母娘…悲しいね…。
4.0点 💡
ノエル
「ボクもお散歩で足腰を鍛えているんだじょ…」
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