2020/05/14
②別れの風景..「五月の風に誘われて」
皐月の風が吹き、木々の梢を揺らしています。
夏色に染められていくその様子は、故人との別れと言う悲しい景色になりました。
お若い頃は宮崎県警に奉職し、県民のために身を捧げられました。
ご家庭にあっては几帳面で、頑固一徹な昭和のお父様でした。
その後、期するところあって建設業を立ち上げ、額に汗しながらご家族のために懸命に働き続けました。
第一線を退いてからは、県外に住むお子様方のもとを訪ねるのが何よりの楽しみでした。
お式の最後では、コロナのためにご参列できなかったお孫様からのお手紙を朗読してお送りさせていただきました。
葬儀の場に身を置くと、一度もお会いしたことのない故人様と、まるで一緒に時を過ごしたかのような気持ちになることがあります。
葬儀は故人を偲ぶことによって、その生きた証を確認し、
ご遺族が死という悲しい現実を受け止め、明日からの新しい一歩を踏み出すために存在します。
私たちはご遺族が一日でも早く立ち直れるよう、悲しみに寄り添い続けます。
↑故人の生涯をつづった「あゆみ」です。
ノエル
「ボクもそろそろ自分史を書きはじめまちょうかね…1歳だけど…」
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