2020/02/04
別れの風景
先日アルテ宮崎駅東で執り行われたご葬儀で珍しい場面に遭遇しました。
故人は100歳のおばあちゃんでご葬儀は粛々と進み閉式。
いよいよ最期のご対面となるお別れの場面となりました。
ご身内中心のご葬儀でしたので、
みなさま気兼ねなく思い思いのお言葉をかけながらお柩に花が納められました。
そしてお柩のおふたをしようかと言うときになって、
ひとりのひ孫さんから「おばあちゃんに贈り物がある」と提案がありました。
その少女がおばあちゃんのお柩の枕元に立つと、
お父さんのスマホからBGMが流れてきました。
それは「パプリカ」と言う曲で、
ミュージックに合わせて少女が踊りはじめたのです。
式場は自然に笑いと手拍子に包まれました。
そして見事な演技が終わると大拍手が送られました。
長年、この仕事をしていますが手拍子と拍手が同時に送られるご葬儀は初めてでした。
きっとお柩の中のおばあちゃんもお聴きになりながら旅立っていかれたことでしょう。
このおばあちゃんがいらっしゃったから、このひ孫さんもこの世にいるわけで、
すべてがつながっているんですねえ。
お幸せなご生涯だと思いました。
人の数だけお別れの形があります。
ふじもと美誠堂は
本日もご遺族の悲しみに寄り添い、
その折れそうな心を支えてまいります。
ノエル「ボクはおとうたんのお葬式で踊る練習をしているんだじょ…」
パパ「ノエちゃん…ちゃんと下着はつけて参列してね…」
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