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社長のブログ

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2020/11/30

「天才作家の妻」

 

10月✕日

 

ホームシアター「天才作家の妻」2017年/スウェーデン映画

 

 

初老の作家ジョゼフ(ジョナサン・プライス好演)のもとへノーベル文学賞受賞の朗報が届く。

彼は有頂天になるが、妻(グレン・クローズ名演)の顔には翳りが見える。

この冒頭のリアクションの違いが、この映画のすべてを物語っている。

 

 

筋書き的には大きな抑揚もなく、想定通りの展開になるのだが、何と言っても主演のジョナサン・プライスとグレン・クローズの破格の演技とスウェーデンの冷気を感じさせるカメラワークが1時間40分を飽きさせない。

 

 

白眉はホテルの一室での夫婦喧嘩のシーンだろう。

長年にわたり積もりに積もっていた互いの不満が爆発し、観る者の腰を引かせた。

この諍いにはバイオレンスは一切ない。

台詞の応酬だけで40年間の怨讐を私たちにさらしてくれた。

そして、そのあと妻が選んだ道とは…。

 

 

夫婦につきまとう伝記作家役でクリスチャン・スレーターが顔を見せてくれたが、この人ショーン・コネリー主演の「バラの名前」で若き聖職者を演じていたなあと追想していた矢先、ショーン・コネリー逝去の速報が入り、愁傷はより一層深いものとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエル

「ボクも小説でも書いてみようかな…字を知らないけど…」

 

 

 

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