2020/11/22
「女は二度決断する」
10月×日
クラフトビールとおつまみで十分満足してしまう。
メインのグルテンフリーパスタを少々…。
ホームシアターは「女は二度決断する」2017年/ドイツ映画を観る。
この映画はラストシーンのためにある。従ってストーリーを書くわけにはいかない。
それにしても結末には瞠目せざるを得なかった。
ただし途中の話の展開には若干間甘さを感じた。
特に法廷でのやりとりは、推定や観客の想像に委ねるものが多く、
判決の信ぴょう性の色があせるものがあった。
復讐に燃える女主人公を演ずるはダイアン・クルーガー。
彼女は美貌と強さを併せ持つドイツ映画界の名花である。
映画はドイツでの主人公夫婦の新婚生活から法廷へと移り、
さらに最終章はギリシアへと飛ぶ。
映像はドイツを舞台としている時が良い。
独特の青みを帯びたトーンと、対照的な流れ出る鮮血の赤の対比にしびれた。
一方、舞台が地中海へ移ると、肝心の海や空の青があまり映えず興趣を失った。
その代りサスペンスが一段と膨れ上がり、クライマックスへ向けて一気に緊張の度合いが増していくのである。
ファティ・アキン監督の演出は私を欣喜させた。
3.8点
ノエル
「犬は何度も決断するんだじょ…」
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