2020/11/09
「おかえり、ブルゴーニュへ」
10月✕日
少し肌寒くなってきたのでグラタンをリクエスト。
クラフトビール1缶と白ワイン2杯。
ホームシアターは…「おかえり、ブルゴーニュへ」2017年/フランス映画を観る。
この映画の醍醐味は、地平線遥かに広がる葡萄畑の絶景である。
なだらかな丘陵地帯に緑色の絨毯が敷き詰められ、
思わず、そこに横臥したい衝動にかられる。
ささやかながらワインに興味を持つ私には、たまらない絵巻物である。
しかし、この映画の売り物はその風景だけなのである。
脚本が拙く、ストーリー展開があまりに凡庸極まりない。
何のひねりも、驚嘆もなく、美しい背景の前に字幕のように役者が流れていく。
監督と脚本を兼ねたセドリック・クラピッシュは、
さてはこの風景をカメラに納めるためにこの映画を撮ったに違いない…
そう思わせるような作品である。
舞台となったのはブルゴーニュ地方でも南に位置するコート・ド・ボーヌと推察する。
それはマコンと言う村名や、出てくるブドウが白ばかりだからである。
この地方は白ワインの名産地なのである。
主人公の兄妹弟はアリゴテ種を使い、ヴィオディナミという製造法でワインを作る。
三人のチームワークが良く、さわやかな酸味を運んでくれるが、
豊潤の域に達しなかったのは、やはり脚本と演出の熟成が足りなかったのだろう。
ストーリーからするとタイトルはむしろ…「さらばフルゴーニュ」という感がした。
ちなみに私たち夫婦がマリアージュしていることは、秘密なのでここだけの話にしておいてほしい。
3.2点
ノエル
「ボクは赤も白も好きだじょ…飲んだことないけど…」
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