2020/11/08
人生はシネマティック
10月✕日
この頃は夕方晴れたら庭で夕食をとることに。
おなじみグルテンフリーのピザでクラフトビール1缶と白ワイン2杯。
ホームシアターは…「人生はシネマティック」2016年/イギリス映画を観る。
ロマンティックなコメディ映画と言う触れ込みだったが、
あにはからんや、戦争のため人生を蹂躙される女流脚本家の苦悩を真正面から描いたヒューマンドラマだった。
ひとつひとつのエピソードをより丁寧に、重みをもたせて調理すれば、
名作の域に達することのできる作品だっただけに、演出と脚本の出来が残念であった。
女流脚本家カトリンを演ずるのはジェマ・アタートン。
「アンコール!!」でコーラス講師を演ったときのほとばしるような若さが影をひそめ、
すっかりおばさんの趣きになっていたのには少々力抜けした。
一方「マリーゴールド・ホテルであいましょう」では名優たちに周りを囲まれ、
すっかり影の薄かったビル・ナイは、本作では若手共演陣の上座に座り、
圧倒的なオーラを放って気持ちよさそうだった。
特にイギリス民謡を切々と歌い上げるシーンは、この映画の白眉を飾るものであった。
それにしてもこの作品もタイトルがいただけない。
後年タイトルを見てもストーリーが浮かばないことだろう。
私なら…「ダンケルク秘話」とする。
ちなみに私と妻との間には「秘話」はないと断言しておく。
3.2点
ノエル
「ボクとおとうたんとの間にはたくさん秘話があるんだじょ…」
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