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社長のブログ

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2020/11/07

「バーバー」

10月✕日

 

 

定番となったとんぺい焼きでビール2缶。

 

 

ホームシアターは「バーバー」2001年/アメリカ映画。

 

 

ビリー・ボブ・ソーントンが好演するエドは平凡な理容師。

ただし妻・ドリス(フランシス・マクドーマンド・力演)の弟がオーナーのため、

少々居心地が悪そうである。

 

 

そんなエドは客の詐欺話にあっさり乗せられ、とんでもない運命をたどることになる。

このあたりは同じくコーエン兄弟作品の「シリアスマン」と同様に、

日常に潜む不条理や剣呑をがテーマとなっている。

 

 

コーエン兄弟の演出は一点一画をおろそかにせず、丹念に作り込まれている。

更に映画を際立たせたのがロジャー・ディーキンスのカメラであった。

彼の映し出すモノクロの映像は、斜面を滑り落ちていくエドの人生を冷徹に描き、

また格闘シーンで窓ガラスに後頭部を打ちつけた際に走るガラスの亀裂は、

私の胸にさえ突き刺さった。

 

 

ほんのささいな出来ごころが、自身は勿論のこと、

まわりの人々の人生の命脈までも絶ってしまうと言う恐ろしい作品だ。

完成後、試写室を出たコーエン兄弟は会心の祝杯を挙げたに違いない。

 

 

ちなみに、当時17歳だったスカーレット・ヨハンソンが世に出た作品としても有名で、

彼女はまだあどけなさの残る顔で音楽院生を演じているが、

これが見た目と違って、なかなかヤリ手の娘だったわけで、

゛栴檀は双葉より芳し゛を地で行くこととなった。

 

 

観終わったあと、私はこれから理容店ではもう少し大人しくしておこうと思った。

エドのようにならないために…。

 

 

4.0点 💡 

 

 

 

 

 

 

ノエル

「ボクもトリミングの時は大人しくすることにするじょ…」

 

 

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