2020/07/15
③「キッズ・オールライト」
6月某日…
シューシェフのかつおめし
熱いお茶をかけていただきました。
この時期、体を冷やさないように注意しませんとね…いつまでも若くないので…。
ホームシアターは…
「キッズ・オールライト」
感想をひと言で言えば「時代はここまで来たか」…です。
これは同性愛者を真正面から描いた作品です。
この家族は複雑な組み合わせで、母親同士が同性愛者。
そしてこのふたりに人工授精のための精子を提供したのがひとりの男(マーク・ラファエロ)。
ふたりにはそれぞれ子供が生まれるわけですが、
この子たちの父親は共通で、母親が同性愛者と言うことで…おわかりいただけますか…。
この二人の同父姉弟はとても仲がいいんですが、
規則を破って父親に会いに行くところから話が急展開していき、
いろいろ…いろいろあって…エンディングを迎えるわけです。
いま世界の潮流はリベラルへと舵を切り、「多様性」のひとことですべてがすまされる傾向にあります。
この作品はそれを象徴するもので、アメリカの「リバタニア」と呼ばれるエリートたちの喝さいを浴びたことでしょう。
共感するには少々骨が折れますが、これを認めないとビジネスも成り立たない時代になっていることは確かです。
いや、そもそも共感する必要はないんです…「あなたたちは自由にどうぞ…私も自由にやらせていただきます…」
…これが今のリベラルの基本的スタンスです。
しかもこのイデオロギーは知的エリート富裕層を中心に広がってます。
この人たちがアメリカの民主党支持者というわけです。
ひと昔前ならカルト扱いされたようなこの作品の主役を演じたのが…
アート・ベニング、ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、マーク・ラファロと言うハリウッドの大スターたちというところが驚きです。
ジョン・ウェインやチャールトン・ヘストンが生きていたら何と言うでしょうかね…。
とても刺激的な作品で…3.6点を献上します。
ノエル
「ボクの父親は犬なのかな…それともおとうたんなのかな…んー…ここはおとうたんと言うことにしときまちょ…」