2020/03/09
葬儀豆知識 「葬儀は序列が難しい」
葬儀に負担を感じる理由の一つとして、
なんとなく序列が難しそう…という点があるのではないでしょうか。
では、葬儀の序列にどのようなものがあるかと言えは、「席順」「供花」「弔電」などが代表的なものでしょう。
「席順」は一般的に ①喪主(配偶者) ②長男(長女)夫婦 ③二男(二女)夫婦 ④孫 ⑤故人の兄弟 ⑥喪主の兄弟 と言う序列になります。
以前は⑤⑥の比重が重く、④と⑤⑥が入れ替わることもままありました。
このあたりにも親戚づきあいの疎遠化や高齢化が現れています。また④が小さい場合は両親の隣に座ります。
「供花」の序列は ①遺族・親族 ②故人・喪主の関係 ③長男の関係 ④二男の関係が一般的です。
また藤元流を言いますと、序列のつけにくいお二人から供花を戴いた場合は左右に振り分けて序列感をなくすように工夫しています。
「弔電」の序列は外部を優先させますが、関係団体などからたくさん戴いていて、1から10まで序列をつけにくい場合は、代表の1通だけを読み上げてもらい、後は「総数」を披露するやり方もあります。
こう考えただけでも「葬儀は面倒くさい」と思いがちですが、実際「面倒くさい」ものかもしれません。
しかしこうした煩わしいものに振り回されることによって、少しの時間だけ悲しみを忘れることができると言う側面もあります。
葬儀の煩わしさが悲しみを癒してくれる…そのことはグリーフケアでも言われています。
さらに葬儀が自分たちと世間との関係を浮き彫りにしてくれます。
参列に訪れてくださった方々、供花の名札、弔電の山を見た時、自分たち家族がいかに多くの方々に支えられているかを実感できます。
葬儀社の社長だから言うのではありません。
「派手な葬儀」を勧めているのではなく、「きちんとした葬儀」をすることは「クリーフワーク」の(悲しみを乗り越える)ための大切なプロセスと言われます。
序列など小難しいことが多くて煩わしいと思わず、日頃自分たちがどのような人たちに支えられているかを確認する時間だと考えれば、少しは負担も軽くなるかもしれません。
ノエル
「ボクはリブちゃんとドッグランのお友だちが来てくれたらそれでいいじょ…」
アルテ各ホールは本日もご遺族の悲しみに寄り添い
その折れそうな心を支えてまいります。