(2)　アーセナル

昨日、首をなが～～くして待っていた郵便物がやってきました

それはアーセナル・サッカースクールからのオファー

今年の夏、みっちは新潟県妙高高原で行われたアーセナル・サッカースクー

ル主催のセレクションキャンプに参加しましたが、このたびその時の選考通知が届い

たというわけです。

これでみっちは来春、短期間ではありますがロンドンのアーセナル・サッカースクー

ルにサッカー留学することになりました。

ここから先はスーパー親バカ＆ネガティブな話になるので、聴きたくない人はスルー

してくださいね

今回の選考基準はサッカーのスキルはもちろんのこと、英語力や集団生活での協

調性などオフザピッチの部分もかなり加味されていました。

サッカーの技術だけならもっと上手い選手はたくさんいたと思います。

でも、親として嬉しいのは、サッカーだけでなく総合的に評価していただいたというこ

とです。

考えてみたらみっちのサッカー人生は…まだ10年ほどですけどね(大げさですかね

)決して順風満帆なものではありませんでした。

挫折　から　挫折　の各駅停車。

ずっと弱小チームを渡り歩き、チームではお山の大将。でも代表に選ばれるとサッ

カーエリートたちに挟まれて肩身の狭い思い。いつも一番大きな背番号つけてベン

チウォーマー

それでもみっちはサッカーを愛し続けました。チームが敗退しても代表だけには選ば

れ続けてやる！　その思いだけでボールを蹴ってきました。

進学校なので練習時間も短く、学校行事も多く、思うように練習ができない。

色んな情報が入ってきて焦りばかりが募りました。

だからいろんな所へ道場破りに行きました。

平日の夜行われるサッカースクールには部活を終えて通いました。社会人のサッ

カーチームやフットサルチームにもお邪魔しました。あるときはJリーグ入りを目指す

セミプロチームの練習にも参加しました。ところがどこへ行ってもよそ者扱い。だって大人

の中に子供がひとりですから…「お前　なにしにきたの?」ですよね。

それでも、みっちは見ず知らずの大人たちとも会話できるように努め、今ではチームの一

員として認めてもらえるようになりました。コミョニケーション能力が高まったのです

ね。

本人は言ってます。「毎月参加するMLB同好会のオジサンたちとの会話が財産に

なった」と。企業経営者や医師など百戦錬磨のオヤジたちにもまれ、みっちは確実に

成長していたんですね。実にくだらない集いだと思っていた「MLB同好会さま」あ

りがとうございます(笑)

そんなみっちに決定的な転機が訪れました。それは最大の夢だったジュニア国体メ

ンバーの最終選考で落選したことです。12歳の時からずっと召集されていたトレセ

ンでしたが、最後の最後に落選。

ある指導者の先生がみっちを指して「あいつが選

ばれている理由がわからん」とおっしゃっていたことも仄聞しました。

この頃は、少しサッカーを嫌いになりそうでした。

そしてなんといっても一番辛かったのは、最後まで落選の理由を直接伝えてもらえ

なかったことです。みっちの力量が代表レベルにないことはわかっていました。

でもメールや紙切れ一枚の通知には、正直親子で心が折れました。指導者の先生

からもう少し丁寧な対応をしていただけたら…生の「言葉」で伝えて頂きたかった。

それが本音です。

珍しくネガティブなことを書きますがお許しを…指導者は、特にジュニアの指導者は

サッカーを通して、子供たちを立派な社会の戦力にするということもちょっぴり考えて

頂きたいと思います。ピッチ上の戦力で終わらないように。サッカーで挫折して、人生

のイエローカードを出されたら元も子もないからですね。(偉そうなことを言って申し

訳ございません)

でも、正直、今はそれも有難いことだと思っています。そのお陰で新たな目標が見つ

かり、今、手にすることができたからです。

失敗のない人生はありません。「人は一度は叩かれる」と書いて「命」と読みま

す。青葉若葉のころに色んな経験をして、綺麗な紅葉を見せる大木に育ってほし

い。

ずーっと一人で走り込みをし、部活の後ジムに通い、真っ暗な小学校のグランドに出

かけ、歯を食いしばりながら一人でボールを蹴っていたみっちの姿をサッカーの神様

は見ていてくれたのですね。

もちろん、これがゴールではありませんが、サッカーをやっていなかったら絶対経験

することのできない世界に足を踏み入れることができます。

みっちよ。試合開始のホイッスルは社会に出てからだぞ。それまで、しっかりト

レーニングを積め。

お父さんとお母さんがお前の一番のサポーターだからな

あと、お兄ちゃんとおばあちゃんたちも…