社長のブログ過去記事

2010/01/08
南の海へ逝った彼

10.1.8 ⑦

昨年の大晦日 私の25年来の 真の友が 亡くなった。
家族旅行先の グアムの海で亡くなった。
病名は 急性心不全。
彼の父君と 同じ命日。 
そして 3年前 私が倒れた時と 同じ状況。
何という 因縁だろうか・・・。
その日の 昼過ぎ 年末年始の買い出しで 山形屋前を 歩いているときに
鉛色の第一報が 私の会社から届いた。
「●社の社長さんが亡くなったそうです。『至急連絡がほしい』 との ことです。」
「はて ●社に そんな年齢の役員が いたかな?」と 思いながら
近くの電話ボックスに入り 早速 携帯で電話をかけた。
電話口には 先方の役員さんが 出られた。
「藤元ですが 何かございましたか?」
「はい。うちの●●が 亡くなりました。云々。」・・・
このあと 色々 状況を説明されたが ほとんど 耳には入らなかった。
俗な言い方かもしれないが 「何かの間違いだろう」と 思った。
そして「この後のこと よろしくお願いします。」
この言葉が 私を現実に引き戻した。感傷に浸っている場合ではなかった。
自分は葬儀のプロだった。これからは 冷静に 的確に 判断し 職務を遂行せねばならない。
この世で 最も親しい友の死を前にして 悲しむことも許されない
そんな己の業を 心の底から恨んだ。
彼が亡くなる4日前に ばったり 近くの寿司屋で出会った。
お互い家族連れだったので 「よぉ また来年 ゆっくりな!」と 挨拶だけ交わし
年明けには 彼の大好きな 酒とカラオケに また付き合わされるなぁ と 思ったものだった。
今思うと あの偶然の邂逅は 何だったのかと思う。
わざわざ 別れを告げるために あの店で出会ったのか・・・。

その日 私は 真っ赤に燃える 2009年 最後の夕日を眺めながら 
さっさと旅立った 裏切り者に こう言った。
「家族と一緒で よかったな。 寂しくなくて よかったな。」 
そして こう尋ねた
「南の海は きれいだったか?」。