社長のブログ過去記事

2015/03/16
3/16 仏教のお話…「空(くう)」とはなんだろう?

お釈迦様はすべての物事は「空(くう)」であるとおっしゃいました

では、「空」とはどのようなことを言うのでしょうか?

ある禅僧のお話があります

禅僧が三人の弟子たちと旅をしている途中

川のほとりにさしかかりました

そこには美しい女性がたたずんでいましたが

着物がじゃまになって川をわたることができないようです

すると、その女性が禅僧に、

自分を抱いて川を渡ってほしいと頼んできました

禅僧はなんのためらいもなく

その女性を抱きかかえ、さっさと川を渡ってしまいました

禅僧たちはその女性と別れを告げ

更に一里ほど歩いた頃

ひとりの弟子が禅僧に尋ねました

「師はいつも私たちには女を遠ざけよとおっしゃいますが

さきほど師は女性を抱き上げられました

これは矛盾しているのではないでしょうか?」

残る二人も声を合わせて禅僧に抗議しました

ところが禅僧は弟子たちをこうたしなめたそうです

「お前たちはまだ、あの女を抱いていたのか!

私は川の岸でとっくにあの女を下ろしてきたぞ」と

三人の弟子たちは「女性を抱く」ということにずっとこだわっていたのです。

一方、禅僧の方は、何のこだわりもなく女性を抱いて川を渡り

すっかりそのことは忘れていたのです

「空」とは

いつまでも、こだわらず

執着しないことなのです

レッテルを張らないことです

川を渡してくれと頼んだのが

女だからとか、男だからと差別や区別をしないこと

そのことを禅僧は弟子たちに示したのです

今日も「空」の気持ち忘れないように

精進を重ねます