社長のブログ

2020/01/25
仕事の話

過日、禅寺の前住職様のご葬儀を勤めました。

 

葬儀社にとってお寺様のご葬儀を拝命するということは大変名誉なことである一方、

大きな責任がのしかかってくるのも事実です。

 

平成の初めころまでは自宅葬や寺院葬の受注がそこそこあり、

ホール葬とバランスよく仕事ができていましたが、

ここ20年ほどはほとんどがホール葬の時代となり、

自宅葬や寺院葬のノウハウを持つ社員が少なくなってきました。

 

今回もベテラン、中堅社員が中心となって施行にあたり、

若手はそれをお手伝いするという図式になっていたようです。

 

 

ところで、同じ仏教でも宗派ごとに葬儀における教義が異なります。

 

このたびの曹洞宗では人は亡くなったあとは、涅槃の世界へ行き、

お釈迦様のお弟子になって修業が始まるとされています。

 

従って葬儀式は、その仏弟子になるための儀式になります。

 

身や心を清め、髪を剃ります(形だけですが)。

 

いただく戒名は仏弟子=僧侶としての名前になります。

 

そして様々な授戒がなされたあと、仏の弟子としての証明書(血脈・けちみゃく)授けられ、

引導法語が詠まれます。

 

引導法語とは仏様のお弟子になる故人に、

お導師様がお示しになるお釈迦様の教えや曹洞宗の教えのことです。

 

これを受けて人は初めてこの世から仏様の世界へ向かうことができるのです。

 

よく「引導を渡す」と言う言葉が使われますが、

語源はここにあります。

 

さて、この曹洞宗の教えの中で、

人が特に戒めなければならない十の戒律があります。

 

それは…

 

①生きとし生けるものの命を奪ってはいけない

 

②盗みをはたらいてはいけない

 

③男女が道ならぬ関係を持ってはいけない

 

④嘘偽りを言ってはならない

 

⑤酒を飲み過ぎてはいけない

 

⑥ひとの過ちをついて傷つけてはいけない

 

⑦自らを自慢し、人を見下してはいけない

 

⑧ひとに施すことをおしんではいけない

 

⑨感情的になってひとを怒ってはいけない

 

⑩仏教徒の宝である仏法僧をそしってはいけない 

 

とされていますが、みなさんはいくつあてはまりましたか…。

 

たくさん当てはまった人でも心配はいりませんよ。

 

お葬式の中でお導師様がしっかりとそれを正し、

立派な仏教徒としてあの世に送ってくれますからね。

 

このような意味を知ると、

それぞれの宗派ごとにお葬式の味わいも深まって来るというものです。

 

 

 

ノエル「ボクも立派なお坊さんになれるよう修業を積ませていただきまちゅ…」

 

ふじもと美誠堂は本日もご遺族の悲しみに寄り添い、

その折れそうな心を支えてまいります。