2018/09/28
お彼岸
【彼岸花】 近所の堤防で撮影しました
お彼岸は正式には「彼岸会(ひがんえ)」と言い、春分の日と秋分の日を中日として前後三日間の計七日間にわたって行われます。
聖徳太子の時代にはじまり、江戸時代に年中行事として定着したと言われています。
「彼岸」とは古代インドの言葉・サンスクリット語(梵語)で「パーラミター」を漢訳した「到彼岸」から来ています。
゛迷いの世界゛であるこの世を「此岸」から゛悟りの世界゛である「彼岸」に至る、と言う意味です。
つまり、彼岸会とは、本来、さとりを開くために、仏道に精進する行事なのです。
また真東から出て、真南に沈む春分の日と秋分の日は、沈んでいく太陽を通して、その彼方にある西方浄土を思い浮かべ、修業を行うに適したとされます。それが日本独特の祖霊崇拝と結びついて彼岸会になりました。
従って、お彼岸には先祖を偲び、自分の今あることに感謝して、法要やお墓参りが行われます。そして自らも彼岸に渡ることができるよう精進するものとされます。例えば生きものを慈しみ、心を穏やかにして、施しをおこなうとか、念仏や題目を唱えるなど、信仰の実践をすることがすすめられています。
ちなみにお彼岸のお供え物は、「おはぎ」、「ぼたもち」、がつきものですが、材料が違うとか、作り方が違うとか地方で諸説がありますが、実際は同じもので、「ぼたもち」はもともと「牡丹もち」、「おはぎ」は「萩のもち」と言われ、牡丹の季節・春にお供えされるのが「ぼたもち」、萩の季節・秋にお供えされるのが「おはぎ」と言われています。
昔は砂糖が貴重品でしたので、「おはぎ」や「ぼたもち」は高級品だったそうです。
それぞれ宗派の違いはあるかと思いますが、私たちも節目には己を振り返ってみましょう。
宮崎ロータリークラブ 会長挨拶より