2018/05/23
記者会見
大人たちの思惑や魂胆といった汚物が藻のように覆ったどぶにはまってしまった二人の青年。
昨日の某大アメフト選手の記者会見の一部始終を見て、その潔さと真摯な態度に感動を覚え、もともとゆるい私の涙腺は梅雨前線となり雨が降り続いた。
もし昨日の会見内容が真実ならば、こんなまっとうな考えを持った若者をあそこまで追い込んだ当局の罪は万死に値すると思う。
対応が組織の体をなしていないし、なにより自らは教育機関と言う自覚があるのかさえ疑われてくる。
私の目がこの問題の前で凍りついた理由は二つある。
まずは同世代の息子を持ち、しかもその子が大学に進学しスポーツで青春を燃焼させようと意気込んでいる親としての立場だ。
妻と語った。
もし息子が被害者だったら私たちは息子にどう声をかけ、どう支えていっただろうかと。
そして相手に対してどのような行動に出ただろうかと…
さらに、息子が加害者だったらどうだったろう。
親としてどうやって罪を一緒に背負っていけるだろうか。
更に息子にも被害者だったら、あるいは加害者だったら、そしてチームメイトだったらと問いかけた。
橙色の灯りもとに三つの影が揺れわが家の夜は更けていった。
次に私の心をかき乱してくれたのは組織の長としての立場だった。
今回件の大学側が取った対応。
ここまで断言できるのは一番大切な学生を守る精神が完全に欠落していることだ。
若者を育て、世の中の戦力にするためにあるのが教育機関だと思っていたが、この大学はどうやら違っているようだ。
大きな組織の湯に浸かっているとのぼせてしまうようだ。
翻って自分の会社を見たとき同じようなことをしてはいないか。
私たちが一番大切にするべきはご遺族である。
ご遺族のお悲しみを癒すためにあるのが葬儀社だ。
トップの顔色をうかがって、自らの地位を高めるために会社に来ているのではない。
そんなのは仕事ではない。
今日の朝礼は力が入ってしまった。
ふたりの若者を観て息子の将来を思い
当該校の対応を観て自分の会社の実態を見つめた。
汚いどぶの中でもがき続ける二人の若者を救う知恵者が出てくることを切に願うばかりだ。
早くこんな日が来てほしいものだ。