2017/10/09
弔辞
叔父の葬儀で弔辞を読むことになりました。
そこで弔辞の書き方のコツを申し上げます。
弔辞とは故人へ捧げる別れの言葉で、言いかえれば、故人への最期の手紙になります。
弔辞は威勢の良さも、華やかさも必要なく、「悲しい死を慰める」と言う基本に立ち、
自分の心のままに故人を失った悲しみを語ります。
故人の御霊を慰めると同時に、悲しみに沈む「遺族を慰める」大切な意味があります。
ですから弔辞を作る場合の注意点は…
◆むやみに悲しみをあおらない
◆美辞麗句をいたずらに使わない
◆自分本位の個人的な話題は避ける
◆忌み言葉に気を付ける
…などあげられます。
ちなみに弔辞の「弔」の字は、「弓」と「人」の文字が合わさってできています。
その昔、中国では、死者を弔う野辺の送りに際し(つまり土葬の時代ですね)
鳥獣の害など防ぐために、弓を携えいてったことに由来しています。
従って、「弔辞」とは故人を野辺に送るときの言葉と言えましょう。
近年、私が聴いた弔辞で特に心に残るのは…
◆赤塚不二夫様の葬儀でのタモリさんの弔辞
◆日高大仲様の葬儀での内田五郎さんのお別れの言葉
◆米良充次様のお別れ会での鴻池祥肇先生の弔辞
…などがございます。
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